小賢しい女の話
昨年末は逃げ恥ブームで私もすごくハマっていた。
~ロスって言葉はあまり好きではないけれど、確実に逃げ恥ロスになっていた。
天使なガッキーはもちろん可愛くて、みくり役では妄想シーンのコスプレやコロコロ変わる表情が魅力的だったし、話数を重ねるごとに星野源の可愛さにも気づいてしまった。
あのサイズ感、服装、温和な性格がたまらない。可愛いが溢れていた。
そうか、Wヒロインか・・・と勝手に解釈して毎週楽しみにしていたし、1回では飽き足らず次週の放送までに何度も録画を見返すほどだった。
ただ可愛いだけで見ていた訳ではなくて、ひとりひとりが心の奥底に抱えている不安や、燻らせている闇などのネガティブな部分がすごくリアルで突き刺さった。
特にみくりが自分の小賢しさに嫌悪感を抱きながらもどうする事も出来ずに塞ぎ込んだり、自暴自棄になって爆発した姿にとても共感した。
まあ、客観的に見てどんだけめんどくさい性格してるんだって落ち込んだりもしたけど。
誰かに嫌われたくなくて、認めてほしくて、もがいて、苦しんで、ドラマの題材とは少しズレるが言いたいことは一緒だった。
でもそんなみくりの小賢しい女という呪いを「今更です」と一言で解いた平匡さんの包容力ハンパない。
散々みくりが平匡さんの心のドアをノックし続けた結果でもあるが、一番欲しかった言葉で受け止めてくれる姿勢が素晴らしい。
そしてうらやましすぎた。
全然自分を変えようとしないところが本当にダメな奴なんだけど、多少努力するから平匡さんみたいな人に出会えるよう祈るんだ。